【患者さんからのご質問】夜かゆくて眠れないのですが、良い改善方法はありますか。
■患者さんからのご質問
冬になり、空気が乾燥しているためか、手足や背中にかゆみが出て困っています。かゆみのため夜寝ている時に無意識にかきむしったりしています。症状をどのように改善したら良いか教えてください。
■お答え
かゆみの原因の多くは、皮脂欠乏症に伴う、皮膚の「バリア障害」です。
冬になる→空気が乾燥する→皮膚も乾燥する→皮膚バリアに障害が起きる→かゆみが発生する→掻きむしる→刺激でさらにかゆみが発生する。
というサイクルを繰り返していきます。「かゆみが出たら、『かゆみ止め』の塗り薬を使う」という思いもわからなくはないですが、かゆみの原因は、皮脂欠乏症ですので、保湿をしっかりと行い、肌の乾燥を徹底的に防いでいきましょう。
その上で、かゆみそのものの発生を抑制するために、「かゆみ止め」を処方しています。お風呂に入ることで起きる洗浄刺激もかゆみの発生原因だったりします。
診察に来院された場合、正しい洗浄法、保湿剤の使い方を指導させていただきます。きちんとお守りいただければ、掻かずにゆっくりぐっすり眠れるようになります。人それぞれの生活習慣によって対応が変わりますので、よりよい方策を一緒に考えていきましょう。
[回答者]
沖野上クリニック(福山市) 皮膚科/池田美智子 医師
■本件についてのお問い合わせは・・・沖野上クリニック 084-932-3666