【患者さんからのご質問】顔や全身に増える「シミ」には、どんな対応をすべきですか。
■患者さんからのご質問
年齢を積み重ねるたびに、顔を含め全身に「シミ」が増えてきています。どのような対応をしていけば良いですか。
■お答え
「シミ」にはいろいろな種類がありますが、加齢に伴い増加するシミのことを「老人性色素斑」といいます。これは皮膚の細胞が新しく作り替えられる際に、角化細胞という組織が発生し、紫外線に当たることにより黒色変化し、日光に当たりやすい顔や手の甲に多く発生します。基本は、UVカットをしっかりと行う事で発生を防ぐ事ができます。UVクリームを活用し、角化細胞を黒色変化させずに、作り替えで押し出していきます。皮膚の作り替えは、30日から40日程度のサイクルです。診察にいらっしゃった方には、この「作り替えサイクル」を助ける補助用品等もご紹介しています。
肝斑(かんぱん)は、皮膚への摩擦、紫外線、女性ホルモンが原因でメラノサイトが過剰産生するために発生します。このメラノサイトは、30代~60代の女性に多く見られ、頬や、目の下、顎などにシミとして現れます。この肝斑の治療については薬による内服治療が中心となります。
老人性色素斑と肝斑では、原因が根本的に違いますので、まずは診察を行い、確認した上で最適な治療法を検討していきます。
[回答者]
沖野上クリニック(福山市) 皮膚科/池田美智子 医師
■本件についてのお問い合わせは・・・沖野上クリニック 084-932-3666