夏に増える皮膚トラブル(日焼け)
日焼けは、紫外線による皮膚の急性障害です。
紫外線のうち中波長の紫外線(UVB)の作用によるものです。
サンバーンとよばれ赤く腫れあがり、ひどいと水疱を形成します。
痛くて痛くてと外来にとびこんでくる方もいらっしゃいます。
まずは水で濡らしたタオルでよく冷やしてください。
紫外線対策としては日傘、帽子、サングラスの着用、長袖・長ズボンをお勧めします。
特に正午前後1時間は紫外線量が最多と言われていますから、できればその時間帯の外出は避けてください。
サンスクリーン剤は夏の必須アイテムです。SPF(Sun Protection Factor)、PAを参考にしてください。
平均的日本人は日光に20分あたると赤くなります。
SPFが15のサンスクリーン剤を塗ると20×15=300分日光にあたってはじめて赤くなるということです。
長波長の紫外線(UVA)に対する防御効果はPA分類があります。
これはUVAによる即時型色素沈着に対する効果をみたもので効果の高いもの順にPA+++,PA++,PA+に分類されます。
日常生活ではSPF20,PA++で良いと思います。
日焼け対策はこまめにしっかりが基本です。日焼けがひどくなった場合は、無理せず受診をお勧めします。
沖野上クリニック 皮膚科 池田 美智子