夏に増える皮膚トラブル(虫刺され)
屋外活動が盛んになり露出度が増す夏、屋内では高温多湿でダニが繁殖と、なにかと虫に刺される機会が増える季節です。
痒い吸血性節足動物による皮膚炎についてお話します。
代表的なものはイエダニ、ネコノミ、トコジラミ、ブユです。
虫刺されの厄介なところは吸血時に自覚症状がなく翌日以降に症状が出現するため虫の特定が困難なことです。
皮膚科医は皮疹の性状と好発部位で判断します。
ネコノミは足、下腿と膝下が多く、イエダニはわき、下腹部や大腿部内側、トコジラミやブユは顔面、頸部、手足と露出部が多いのが特徴です。
皮疹の新生がおさまらず、炎症やかゆみが強い場合は皮膚科受診をしてください。適切な殺虫処置が必要なこともあります。
沖野上クリニック 皮膚科 池田 美智子