【患者さんからのご質問】泌尿器科での「検尿」はなぜ必要なのですか。
■患者さんからのご質問
泌尿器科では、診察前に検尿を行うことが基本と聞きました。なぜ、必要なのですか。
■お答え
検尿を泌尿器科では特に重視しています。採血などと異なり、身体を傷つけずにさまざまな角度から健康状態を知ることができます。
たとえば、血液が尿中に混入していないか、尿蛋白や尿糖、尿中ビリルビンなどの排出を確認できます。
さらに尿を遠心分離機にかけ、沈殿物を顕微鏡で確認すると、白血球、赤血球、上皮細胞、塩基、細胞などの輩出がないか確認することができるのです。
これらの情報をもとに、腎臓や、尿路系の病気がないか確認をしています。
▼赤血球・・・膀胱炎、尿道炎、糸球体腎炎、腎盂腎炎、尿路結石、腎結石、腎腫瘍など。
▼白血球・・・膀胱炎、尿道炎、腎盂腎炎など。
▼上皮細胞・・・膀胱炎、尿道炎など。
▼結晶成分・・・腎結石、尿管結石、急性肝炎、閉塞性黄疸、通風など。
尿の状態は、日々変化します。そのため当院では、尿を事前にためる検査の予約時以外は、検尿を毎回行ってもらっています。正確な診断のためにも検尿にご協力をお願いします。
■本件についてのお問い合わせは・・・沖野上クリニック 084-932-3666