【患者さんからのご質問】「前立腺癌」検診で行う「PSA検査」は定期的に行うべきでしょうか?
■患者さんからのご質問
「前立腺癌」検診で行う「PSA検査」は定期的に行うべきでしょうか?
■お答え
「PSA検査」とは、採血のみの検査で血液中にある前立腺に特異的なタンパク質の一種である「PSA」の値を測定する検査のことです。
PSAの値は、前立腺癌で高値を示します。前立腺肥大症や、前立腺炎でも上昇することがあうため、基準値(一般的に4ng/ml)以上の値が出る場合は、
泌尿器科を受診し、詳細な検査を行うことが必要になります。
前立腺癌は、中高年の男性に多い病気で、男性で発生する癌の中でも肺癌・胃癌を抜き、一番多い癌と言われています。
前立腺がんは、無症状で、いつのまにか進行しているというのがやっかいな特徴です。
このため、50歳以上の男性は検診目的であれば年に1回程度の検査をお勧めします。
数値が高く治療的監視レベルにある場合は、泌尿器科医の判断による頻度でPSA検査を受けることをおすすめします。
[回答者]
沖野上クリニック(福山市) 泌尿器科/畠 和宏医師
■本件についてのお問い合わせは・・・沖野上クリニック 084-932-3666